小川未明「大きなかに」

  • 2015.09.18 Friday
  • 23:52
 ほんとうは、太田忠司さんの「クマリの祝福」について書きたかったのですけれど、まだ、読み終えていないので、私の好きな、小川未明の「大きなかに」(新潮文庫「小川未明短篇集」またはKindle)について、書いてみたいと思います。
 解説が坪田譲治で、この短篇のことを、「ロマンチックな形の中に、私情の込められたもの」、と言っているのですけれど、あの……今からすごく生意気なことを書きます。だから坪田譲治は、だめなんだ、と思います。
 この作品は、ホラーのお手本のようなものです。最初に、ちょっとした謎を入れておいて、すぐに答を出して、もっと不思議で、気味の悪いものを出して、最後にみんな、収まる所へ収まるようになっています――って、あたりまえですね。けれど、その配合が絶妙で(ふだん書き慣れない単語を使っているので、的外れだったらごめんなさい)、非情ともとれる結末が待っています。
 考えてみると、小川未明と言えば、「赤いろうそくと人魚」ですけれど、これもホラーですしね。
 というわけで、「小さなかに」は、おすすめです。
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