何とは言いません。

  • 2015.10.04 Sunday
  • 23:30
 小説でも、マンガでも、「職業もの」というのが、流行っているらしいですね。
 私は、「どんなものでも、たいていはおもしろいところがある」と思って読んでいますが、よく、「これは現実ではない」、という文句を言う人が、います。
 私が、どうしても分からないのは、「創作だから面白く書くのが、なぜいけないのか」です。
 どんな仕事でも、たいへんでないものはありません。「東風」は、常連客の獲得と、中国茶の通販で、どうにかやっていっていますけれど、大学の費用は、たぶん、私が生命保険を切り崩して当てることになりそうです。お茶やコーヒーの原価のほかに、たとえば、店で音楽を流していると、JASRAC に料金を払わないのは、知っていますか?
 そういう、現実の厳しさを……私の場合、非実在青少年なので、非実在喫茶店や非実在図書館ですけれど、「現実」に、むやみに近づけることを、「阿諛」、と言います。そういうものが読みたいお客様は、年に7万冊も本が出るのですから、もっと現実コピー小説を読んでいて下さい。私の本は、読まないで下さい。ファンタスティックな小説は、読まないで下さい。
 ……と言いながら、ちょっとずつ、現実も入れているのですけれど、ね。
 また、フィニイやボーモントは、現実を巧みに取り入れた、すごい人たちです。早見さんが、それほどではない、と言ってしまえば、それだけのことではあります。

 どうも、季節の変わり目には、精神が安定しませんね。ごめんなさい。
 けれど、小説は、何かの入門書とか、そういうものと違う、というのは、私のささやかな主張です。
 

「ハリー・ポッター」とラグビー

  • 2015.09.20 Sunday
  • 22:14
 きょう、めずらしく、テレビでニュースを見ていたのですが、ラグビーのワールドカップで、日本が大金星でしたっけ? とにかく勝って、それはおめでたいことなのですが、「ハリー・ポッター」の作者が「とても、私には小説では書けない」、と言った、と報道されていて、これもめずらしくですけれど、いやな気分になりました。
 私はスポーツもめったに見ないもので、スポーツの興奮、というものがよく分かってはいないのですけれど、小説家が、小説では書けない、と言ったら、そこで負け、ではないでしょうか。
 それは、交通事故で死んだ人間や、難病で苦しんでいる人も同じで、小説家だったら、自分の経験や取材によって、想像にリアリティを持たせるものであって、そうでなければ、人を殺してみたり、死んでみたりしなければならない、と言われているような気分になってしまったのです。
 早見さんに言わせると、とめどなく悪口が出てくるので、私が書いておきました。早見さんだって、私が書いたことにかぶることは、書けないでしょうから。つきあわせてしまって、ごめんなさい。
 なんだか、いじわるですね。ただ、私は非実在青少年ですけれど、自分では生きているつもりなので、こんなことを書きました。ラグビーには、なんの怨みもありません。とても格上のチームと闘って、勝った人たちは、すごい、と思います。ただ、私は「小説は事実より奇なり、なのです。

小川未明「大きなかに」

  • 2015.09.18 Friday
  • 23:52
 ほんとうは、太田忠司さんの「クマリの祝福」について書きたかったのですけれど、まだ、読み終えていないので、私の好きな、小川未明の「大きなかに」(新潮文庫「小川未明短篇集」またはKindle)について、書いてみたいと思います。
 解説が坪田譲治で、この短篇のことを、「ロマンチックな形の中に、私情の込められたもの」、と言っているのですけれど、あの……今からすごく生意気なことを書きます。だから坪田譲治は、だめなんだ、と思います。
 この作品は、ホラーのお手本のようなものです。最初に、ちょっとした謎を入れておいて、すぐに答を出して、もっと不思議で、気味の悪いものを出して、最後にみんな、収まる所へ収まるようになっています――って、あたりまえですね。けれど、その配合が絶妙で(ふだん書き慣れない単語を使っているので、的外れだったらごめんなさい)、非情ともとれる結末が待っています。
 考えてみると、小川未明と言えば、「赤いろうそくと人魚」ですけれど、これもホラーですしね。
 というわけで、「小さなかに」は、おすすめです。

Kindle

  • 2015.09.18 Friday
  • 01:06
 ごく最近、Kindleで本を読み始めました。Kindle端末ではなく、PC で読んでいます。
 思ったほど、読みづらくはありませんね。とはいえ、しおりが使えない電書があったり、大幅にジャンプすると異常終了してしまったっり、それなりに不便なところもあります。
 私個人は、紙の本が好きなのですけれど、六畳の部屋に本棚が2本ですから、そう簡単に、宮沢賢治全集などは買えません。そのへんでは、使い分けが必要だろう、とも思います。
 ただやっぱり、宮沢賢治全集が200円で買えるのは、魅力ではあります。もっと深く、校注などがついたものを読むべきかもしれませんけれど、いろいろしかたがないので、ふだんは、Kindle、詳しく読みたいときは図書館、となってしまいます……。
 いま、思っているのは、私が宮沢賢治全集を読み終えるまで、Kindleが続いている、ということです。ある日、急になくなるのが、コンピュータの世界だ、と思うので……。
 

「夜想曲」あるいはオルゴールのこと。

  • 2015.08.22 Saturday
  • 03:26
 すばらしい小説を読みました。太田忠司さんの「夜想曲」(光文社)です。
 何が、と言って、この作品は、音の小説だ、というところです。音が主題になっている小説は、それほど多くはありません。早見さんもやっているので、悪いのですが(先に、皆さんに謝っておきます)、音を書く、というのは、とてもむずかしく、歌詞にたよったり、何かの実在のバンドのイメージに流行ったりして、音そのものを書ききった作品は、ほんとうに、珍しいように思います。
 
 むかし、オルゴールの中身だけがあって、適当な箱にくっつけて、手回しで鳴らすのですけれど、その中身を、歯でくわえて鳴らすと、脳に直接音が入るような、すごくきれいな音になります。私は、「戦場のメリークリスマス」を持っていましたが、今は、どこにあるのやら……。
 

夏休みと、「夜想曲」。

  • 2015.08.11 Tuesday
  • 23:34
 補習の期間が終わって、今週は、ほんとうの夏休みです。
 と言っても、毎日の宿題は、とうぜん、あるのですけれど、気は楽です。
 いまは、太田忠司さんの新刊で、「夜想曲」というのを読んでいます。透明感があって、私の好きな小説ですが、短篇集なので、一作ずつ、ゆっくりと、読んでいます。

 早見さんが見つけてきた、何かの統計では、一年の四季のうちで、夏がいちばん好きな人は、わずか、13%だそうです。冬は4%ですから、びりではないのですけれど、なんとなく、自分を否定されたように思うのは、私の身勝手でしょうね。
 私自身も、いつまでも夏の子どもでは、いられないのですから――。

 

コロッケ。

  • 2015.03.02 Monday
  • 00:47
 近所に、チェーン店でないスーパーがあって、よく買い物に行くのですけれど、「お総菜屋さんのコロッケ」があるときは、必ず買います。
 うちは客商売なので、食事の時間がばらばらだったり、シフトに入る間に小腹が空くことがあって、そういうときは、コロッケをつまんでいます。
 「お総菜屋さんの」というだけあって、とてもおいしいです。もともと北国に生まれて、ジャガイモは好きだったので、ジャガイモたっぷりのコロッケは、ごちそうです。
 値段も安くて、3個で150円です。とても助かっています。
 夜中に食べものの話を書くのは反則ですが、許して下さいね。
 3月ですね。がんばります。がんばって下さい。無理のないくらいで。
 

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